今回は、現在進行しているアパートの改修の事例を数回に分けて紹介していきます。
福岡市城南区にある2階建て木造アパートで、全部で5棟ある建物です。全部で32戸の物件で築15年、初めての改修です。
1.外観の調査及び改修方法
改修時期としては遅かったため(理想は10年以内)、外壁及び、屋根もかなり老朽化しています。まずは外観の調査を行い、改修内容を決定していきます。調査の結果、改修内容は以下となります。
①外壁(サイディング)の現状:シールの切れ、外壁の汚れ、樋の破損、鉄部の錆等
⇒改修方法:シール打ち直し、外壁洗浄、外壁・鉄部の塗装、樋の修理等
②屋根(化粧スレート)の現状:化粧スレートの劣化(触るとボロボロと崩れる状態)
⇒改修方法:カバー工法によるアスファルトシングル葺き(現状屋根材は撤去せず上部から屋根材をカバー)
③バルコニーデッキの現状:塗装の劣化、木部の腐食
⇒改修方法:塗装及び一部補修
2.業者の選定
現状の調査及び改修方法が定まったら、業者へ見積もりを出してもらいます。1社だけでは金額の妥当性が分からないため、3社以上は見積もりが必要です。見積もりが出た後に比較を行い、通常は一番安い業者を選定しますが、見積もり項目の漏れや極端に金額が違う項目等を確認していきます。業者も信用がある会社なのか確認が必要です。